HEARTBEATSが23億円調達 全職種で採用を継続
スポーツ・エンタメ領域でファンエンゲージメント事業を手がける株式会社HEARTBEATSが、シリーズCラウンドで総額約23億円の資金調達を完了したと2026年9月11日に発表しました。既存株主から新規投資家への株式譲渡も約2億円規模で行われ、本ラウンドの総取引規模は約25億円となっています。調達資金の使途には組織基盤の強化が挙げられ、全職種での採用加速が示されており、20代の転職先候補としてどう読むかが問われます。
発表された内容
株式会社HEARTBEATSは2026年9月11日、2026年7月および8月に実施した第三者割当増資(シリーズCラウンド)により、総額約23億円の資金調達を完了したと公表しました。発表によると、あわせて既存株主から新規投資家への株式譲渡(セカンダリー取引)が約2億円規模で実施され、本ラウンドの総取引規模は約25億円になったとしています。
投資家の内訳は、公表資料ではリード投資家1社とフォロー投資家13社。新規投資家8社、既存投資家からの追加出資6社という構成が示されています。
事業と組織の現状
同社は2020年6月に埼玉西武ライオンズと連携し、電子トレカのコレクションサービスを提供開始しました。2026年9月時点でプロ野球10球団を含む26パートナーにサービスを提供しているとされています。代表のコメントでは、1パートナーから始まった事業が6年で26パートナーに広がったと説明されています。
調達資金の使途として公表されているのは次の4点です。
- 既存サービスの機能拡充(試合連動機能の拡張、AI活用による制作・運用の効率化)
- 新規パートナーの開拓と、それに向けたプロダクト開発
- 新規事業の拡大(紙トレカの制作・PR、デジタルグッズの開発/販売体制、チケッティング・会員管理などの周辺領域での事業連携の検討)
- 組織基盤の強化(運営体制とエンジニアチームの強化、コーポレート体制の整備、全職種での採用加速)
組織規模は2026年9月時点で従業員177名、うち正社員122名と公表されています。今後も通年でキャリア採用を継続する方針が示されています。会社情報としては、設立が2017年11月、資本金2247万円、上場区分は未上場と記載されています。
第二新卒視点でのポイント
資金調達のニュースは、金額の大きさそのものより、その資金が何に使われると公表されているかを見ると、自分の仕事との距離が測れます。今回は使途の一つに全職種の採用加速が明記されているため、募集職種の幅が広がる時期にあたる可能性があります。一方で、従業員177名のうち正社員が122名という内訳も公表されており、応募する求人がどの雇用形態なのかは求人票で確認しておきたいところです。
選考に進む場合、確認しておくと入社後の見通しが立てやすいのは次のような点です。
- 自分が配属される職種が、公表された4つの使途のどれに紐づくのか。既存サービスの拡充か、新規事業の立ち上げかで、求められる動き方も評価のされ方も変わります
- 未上場企業のため、業績や株式の状況は求人情報だけでは見えにくくなります。会社説明資料が公開されているので、事業の広がり方を自分で読んでから面接に臨むと質問の質が上がります
- 新規事業の立ち上げが使途に含まれる場合、入社時の職務内容が途中で変わることもあります。役割変更の可能性をどう扱うのか、面接で確認しておくと入社後のギャップを減らせます
調達の発表は会社が次の段階に投資する意思を示したものであって、働きやすさや処遇を保証するものではありません。事実として公表された内容と、自分が知りたい労働条件は切り分けて、後者は選考過程で個別に確かめていくのが現実的です。
