求人数は前年同月比17.2%増 20代の転職市場をどう読むか
パーソルキャリアは2026年8月20日、転職サービス「doda」の2026年7月分の転職求人倍率をまとめたレポートを公表しました。転職求人倍率は前月差0.16ポイント、前年同月差0.29ポイントの上昇で、求人数は前月比0.9%、前年同月比17.2%の増加となっています。求人と転職希望者のバランスがどう動いているかは、20代が応募先を選ぶときの前提条件になります。
発表された内容
パーソルキャリアは2026年8月20日、同社が運営する転職サービス「doda」の2026年7月時点の転職求人倍率を公表しました。発表によると、転職求人倍率は前月差0.16ポイント、前年同月差0.29ポイントの上昇となっています。
内訳として示されているのは次の数値です。
- 求人数:前月比0.9%の増加、前年同月比17.2%の増加
- 転職希望者数:前月比5.0%の減少、前年同月比4.8%の増加
求人数が増える一方で、転職希望者数は前月から減っています。倍率が前月から上がった背景には、この分母と分子の動きの差があると公表資料の数値からは読み取れます。
倍率が何を表す指標か
レポートの説明では、転職求人倍率は中途採用市場の需給バランスを示す指標で、dodaの会員登録者(転職希望者)1人に対して中途採用の求人が何件あるかを算出したものとされています。分子と分母はいずれも同社独自の定義によるもので、求人サイト全体や国内の労働市場全体をそのまま表す数字ではない点は、読むときに押さえておきたいところです。
業種・職種による差
業種別では、求人数の増加率が大きかったものとして「エネルギー」が前月比103.8%、次いで「商社」が前月比102.0%と示されています。職種別では「事務・アシスタント」が前月比105.1%、「専門職(化学・食品)」が前月比104.9%でした。
全体の倍率がひとつの数字で示されていても、実際に募集が増えている領域は業種・職種ごとに異なります。自分が見ている求人の増減は、全体平均ではなく該当する区分の動きに近いと考えたほうが実態に合います。
第二新卒視点でのポイント
求人数が前年同月比17.2%の増加という数字は、応募先の選択肢が広がっている可能性を示す材料になります。ただし、そこから次に考えることは「今すぐ動くかどうか」ではなく、自分が対象とする業種・職種で募集が出ているかの確認です。
具体的には、次の三点を手元で整理しておくと判断しやすくなります。
- 自分の志望する業種・職種が、増加率の大きい区分に含まれているかを確認する。含まれていない場合、全体の倍率の上昇はそのまま自分の状況には当てはまりません
- 求人件数の多さと、自分が応募できる要件を満たす求人の多さは別物として数える。経験年数や資格の条件を見て、実際に出せる応募の数を把握しておく
- 面接では、その職種の募集が増えている理由(増員か、欠員補充か、新規事業か)を確認しておくと、入社後にどんな役割を任されるのかの見通しが立てやすくなります
倍率は毎月動く数字なので、単月の上下だけで転職の可否を決める材料にはしにくいものです。前年同月との比較も併せて示されている点を踏まえ、数か月単位の傾向として眺めておくと、焦らずに準備の時期を決められます。
