スポットワーク平均時給1,251円、前年比60円低下
短時間・単発で働くスポットワーク市場の月次データが公表されました。2026年6月度の平均時給は1,251円で、前月差は12円上昇した一方、前年同月差では60円低下しています。転職活動中のつなぎ収入や副業としてこの働き方を考える20代にとって、相場の動き方を知る材料になります。
公表された内容
2026年9月1日、採用支援を手がける事業者のシンクタンクが、短時間・単発で働く「スポットワーク」市場について2026年6月度の月次データを公表しました。発表によると、求人倍率は前年同月差で2.60ポイント上昇し、25か月連続で前年同月を上回ったとしています。求人数は前月比で19.5%増加しており、季節的な傾向に沿った動きと説明されています。
平均時給は1,251円でした。前月差では12円上昇したものの、前年同月差では60円低下しています。公表資料では、地域別にみるとすべてのエリアで前年同月を下回り、関西圏の下落幅が77円と大きかったとされています。
職種によって動きが分かれている
仕事の件数(ワーク数)は全体で前月比19.5%増、前年同月比1.9%増でした。ただし職種ごとの内訳は一様ではありません。
- 前月比では、倉庫内・軽作業が75.1%増、運送・ドライバーが20.1%増、コンビニスタッフが2.1%増
- 前年同月比では、倉庫内・軽作業が63.7%増、運送・ドライバーが52.5%減、コンビニスタッフが2.7%減
同じ市場のなかでも、増えている職種と減っている職種が同時に存在していることになります。データは単発バイト求人サイトの2022年6月以降の集計と、総務省統計局の労働力調査を出所としています。
また資料では、スポットワークを「継続した雇用関係のない、短時間・単発の働き方」と定義し、雇用契約を結ばないギグワークと、短期の雇用契約を結ぶ単発バイトに分けて整理しています。
第二新卒視点でのポイント
転職活動が長引いたときの収入の受け皿として、この働き方を検討する人は少なくありません。そのとき手がかりになるのが相場の水準と、その振れ幅です。
平均時給1,251円という水準は、生活費の見通しを立てる際の出発点になります。ただし前年同月差で60円低下している点をふまえると、いま得られている単価が数か月後も同じとは限りません。無収入期間をどこまで許容できるかを、単価が下がる前提でも一度試算しておくと、応募先を焦って決めずに済みます。
職種ごとの増減差も、選び方に関わります。前年同月比で倉庫内・軽作業が63.7%増、運送・ドライバーが52.5%減と方向が逆になっているように、募集が多い職種が、自分の目指すキャリアにつながる職種とは一致しないことがあります。件数の多さだけで選ぶのではなく、その経験を職務経歴としてどう説明できるかを先に考えておくと、面接で空白期間の話になったときに答えやすくなります。
応募先の企業に対しては、繁忙期の人員体制をどう組んでいるか、短時間・単発の人材をどの業務で活用しているかを確認しておくと、入社後の自分の担当範囲や残業の出方について見通しが立てやすくなります。
