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給与・初任給

新卒初任給が25万円から30万円へ 内訳の見方を確認する

株式会社シードが、新卒社員の初任給を月額25万円から月額30万円へ引き上げると発表しました。引き上げ額は月額5万円、引き上げ率は20%で、適用は2027年4月以降の入社者が対象とされています。提示額の内訳には固定残業代が含まれており、求人票の金額をどう読むかを考える材料になります。

発表された内容

株式会社シードは2026年8月18日、新卒社員の初任給を月額25万円から月額30万円へ引き上げると発表しました。発表によると、引き上げ額は月額5万円、引き上げ率は20%です。対象は2027年4月以降に入社する新卒社員で、適用開始も同じく2027年4月とされています。同社は2027年卒・2028年卒を対象とした新卒採用を実施していると公表しています。

提示額の内訳

公表資料では、月額30万円の内訳が示されています。基本給が220,900円、固定残業代が79,100円で、固定残業代は45時間分に相当するとされています。固定残業時間を超える時間外労働分については別途支給すると記載されています。

また背景として、同社は2027年卒の採用活動を行う企業を対象としたマイナビの調査を引用し、初任給を引き上げた企業が89.1%、平均支給額が23万7,903円であると紹介しています。同社は設立2005年11月で、資本金は2100万円と会社概要に記載されています。

第二新卒視点でのポイント

この発表からまず読み取れるのは、求人票に並ぶ「初任給」という一つの数字が、複数の要素の合計であることが明示されている点です。今回のケースでは月額30万円のうち、基本給が220,900円、固定残業代が79,100円という内訳が公開されています。

転職活動で複数社を比較するとき、総額だけを横に並べると実態がつかみにくくなります。確認しておくとよいのは次のような点です。

  • 提示された月額のうち、基本給がいくらか
  • 固定残業代が含まれる場合、何時間分に相当するか
  • 固定残業時間を超えた分が別途支給されるかどうか
  • 賞与や昇給の算定基礎が、基本給なのか総額なのか

基本給は賞与や退職金の計算基礎になることが多いため、同じ総額でも内訳が違えば年間の受け取り額は変わり得ます。面接や条件提示の場で「内訳を教えていただけますか」と尋ねるのは、待遇を正確に理解するための確認であり、遠慮する必要のない質問です。

もう一つの視点は、比較の基準を持っておくことです。今回引用された調査では、2027年卒の初任給を引き上げた企業が89.1%、平均支給額が23万7,903円とされています。こうした水準を頭に入れておくと、提示された金額が自分の中でどの位置にあるのかを判断しやすくなります。第二新卒の場合は新卒初任給がそのまま適用されるとは限らないため、自分に適用される等級や算定方法を個別に確認しておくと、入社後の見通しが立てやすくなります。

加えて、金額だけでなく、その水準が何に対する対価として設定されているのかも見ておきたいところです。想定される業務範囲、平均的な残業時間、評価や昇給の仕組みを合わせて聞くことで、提示額を自分の働き方に引き付けて考えられるようになります。