アルコニックスが初任給を33万円へ 賃上げは5年連続
アルコニックス株式会社が、ベースアップと定期昇給を組み合わせた賃上げと、新卒初任給の引き上げを発表しました。公表資料では、2026年7月から平均4.3%の賃上げを実施し、2027年4月入社の新卒初任給を3.1%引き上げて33万円にするとしています。初任給の水準だけでなく、入社後の昇給の仕組みまで見る材料になる発表です。
発表された内容
アルコニックス株式会社は2026年7月1日、賃上げと新卒初任給の引き上げを公表しました。発表によると、2026年7月よりベースアップと定期昇給を組み合わせ、平均昇給率4.3%の賃上げを実施したとしています。同社の説明では、ベースアップの実施は5年連続にあたります。
合わせて、2027年4月入社予定の新卒社員の初任給を3.1%引き上げ、33万円にすると公表しました。
初任給の推移として示された数字
公表資料には、初任給の変化が年次ごとに整理されています。
- 2025年4月入社:305,000円
- 2026年4月入社:320,000円(4.9%/15,000円の引き上げ)
- 2027年4月入社:330,000円(3.1%/10,000円の引き上げ)
基本給の改定については、非管理職層の基本給を職務グレードに応じてベースアップしたと説明されています。初任給の引き上げは、労働市場における採用力の強化を理由として挙げています。
同社は東証プライムに上場しており(証券コードは公表資料に53億3000万円の資本金とともに記載)、非鉄金属やレアメタル、レアアース等の輸出・輸入および国内販売を事業内容としています。設立は1981年07月です。
第二新卒視点でのポイント
初任給の金額は、求人票で最も目に入りやすい数字です。ただ、この発表で読者が押さえておきたいのは、初任給33万円という一点よりも、同じ資料の中で「入社後の昇給」にも触れられているという構造のほうです。公表資料では、初任給などの入社時の処遇だけでなく、入社後の成長や成果に応じた処遇の実現が、採用と定着の両面で重要だとする認識が示されています。
第二新卒として応募する場合、新卒初任給はそのまま自分の提示額になるわけではありません。中途・第二新卒枠の初年度年収は、職務グレードや前職の経験の評価で決まることが多く、初任給の数字とは別の物差しが使われます。だからこそ、選考の中で次のような点を確認しておくと、入社後の見通しが立てやすくなります。
- 自分が入る等級・グレードはどこで、その等級のレンジはどのくらいか
- 定期昇給とベースアップがそれぞれ何にひもづくのか(年次か、評価か、グレード改定か)
- 賞与が年収のうちどの程度を占め、何によって変動するのか
- グレードが上がる条件と、上がるまでの一般的な期間
初任給の引き上げが続いている会社では、後から入った新卒との金額差が生じることもあります。自分の提示額が、同じ時期に入る他の入口(新卒・中途)と比べてどの位置にあるのかを面接や条件提示の場で尋ねておくと、納得して判断しやすくなります。
また、賃上げの発表を見るときは、「今年いくら上がったか」だけでなく、何年分の推移が示されているかに目を向けると情報量が増えます。単年の数字は景況で振れますが、複数年の推移が公表されている場合、そこから昇給が制度として運用されているかどうかを読み取る手がかりが得られます。求人票に推移が載っていなければ、面接で直近数年の昇給実績を聞いてみるのも一つの方法です。
この記事に登場した企業のデータ
本ページの数値は、EDINETで開示された有価証券報告書「従業員の状況」から機械的に転記したものです。推定指標は公開数値からの機械的な算出であり、実際の採用方針・社風を保証するものではありません。
