賃上げ原資をどう作るか 金沢で2026年10月19日に中小向け講座
金沢商工会議所が、県内の中小企業・小規模事業者を対象にした「価格転嫁・高付加価値化 実践セミナー」を2026年10月19日に開くと発表しました。参加費は無料で、定員は30名の先着順、対象は会員・非会員を問わない中小・小規模事業者とされています。賃上げの原資をどこから捻出するかという論点は、中小企業への転職を考える20代にとって、給与の伸びしろを読むための手がかりになります。
発表された内容
金沢商工会議所(石川県金沢市)は2026年9月4日、2026年10月19日に金沢商工会議所会館で「価格転嫁・高付加価値化 実践セミナー」を開催すると公表しました。物価や人件費の上昇が続くなかで、取引先への配慮から値上げに踏み切れずにいる事業者に向けて、正当な価格設定と付加価値の高め方を扱う内容だと説明されています。開催告知のタイトルには10月19日という日付が掲げられています。
公表資料によると、開催時間は14時から16時まで、会場は同会館の2階大会議室です。定員は30名の先着順、参加費は無料で、対象は会員・非会員を問わない中小・小規模事業者とされています。
講座で扱われる内容
プログラムは四つの柱で構成されると案内されています。コスト増や最低賃金の引き上げに対応する価格設定の考え方、価格競争から離れるための価値設計、値上げを顧客に納得してもらうための伝え方と交渉術、そして生成AIを使った価値づくりと業務効率化です。粗利を高めて賃上げの原資を確保した部品メーカーの例や、小規模な店舗でも取り組める高収益化の考え方も取り上げられるとしています。
講師はブルーロジック株式会社の代表取締役で、大学院の研究所に籍を置く島青志氏。発表では、中小から大手まで延べ1,000人以上の経営者・事業オーナーを支援してきた経歴が紹介されています。主催の金沢商工会議所は1880年03月の設立と記載されています。
第二新卒視点でのポイント
給与が上がるかどうかは、会社が価格を上げられているかどうかと切り離せません。このセミナーが「賃上げ原資の確保」を正面から掲げていること自体が、値上げできなければ人件費を増やせないという構造を示しています。中小企業への応募を検討している人は、この点を面接での確認事項に落とし込んでおくと、入社後の見通しが立てやすくなります。
- 直近数年で主力商品・サービスの価格を改定できているか。できているなら、その理由をどう顧客に説明したか
- 売上規模ではなく粗利率で自社をどう見ているか。利益の厚みが賃金に回る余地につながります
- ベースアップや昇給の実績が、業績のどの指標と連動しているか
- 特定の大口取引先への依存度が高くないか。依存が強いと価格交渉の余地は狭まりやすくなります
こうした質問は、待遇面を直接切り出しにくいと感じる場面でも、事業への関心という形で聞けます。返ってきた答えが具体的な数字や取り組みを伴っているか、抽象的な決意表明にとどまるかで、受け取れる情報の質は変わります。
また、地域の商工会議所がこの種の講座を無料で開いていること自体、地方の中小企業が置かれた状況を知る材料になります。UターンやIターンで地方就職を視野に入れている人は、志望先の地域でどんな支援策が動いているかを調べておくと、その土地の産業の輪郭がつかみやすくなります。
