年収450万円の手取りは?求人データで見る20代の位置
年収450万円(賞与なしの前提)の手取り年額は約355万円、額面月給37万円なら手取り月額は約29.2万円が目安です。当社取扱いの募集中求人12,578件(集計時点2026/09/14)のうち、想定年収の下限が450万円以上の求人は4,548件・36.2%を占めています。この記事では手取りの概算、年収400万円・500万円との差、職種グループ別・地域別の水準、上場企業の開示データとの関係までを順に確認します。
年収450万円の手取りはいくらか
最初に結論から整理します。年収450万円(賞与なし、独身・扶養なし・東京都在住の前提)の手取り年額は、約355万円です。額面から差し引かれるのは所得税・住民税・健康保険・厚生年金・雇用保険で、これらを合わせると額面の一定割合が控除されます。月ごとに受け取る感覚でいえば、額面月給37万円に対する手取り月額は約29.2万円が目安になります。
ただしこの数字は前提に強く依存します。扶養家族がいるか、住んでいる自治体はどこか、賞与が年収に含まれているか、通勤手当や住宅手当などの非課税・課税の扱いがどうなっているかで変わります。同じ「年収450万円」でも、月給に賞与が上乗せされる設計か、月給のみで年収が構成されているかによって、毎月の口座に入る金額は大きく違って見えます。求人票を読むときは、年収の内訳が月給ベースなのか賞与込みなのかを確認しておくと、生活設計のずれを防げます。
次の表は、額面の年収・月給に対して社会保険料や税がどう差し引かれ、手取りがいくらになるかを金額帯ごとに並べたものです。自分が提示されそうな金額の行を探して読んでください。
| 額面月給 | 手取り月額(概算) | 年収(賞与なし) | 手取り年額(概算) |
|---|---|---|---|
| 20万円 | 約16.2万円 | 240万円 | 約195万円 |
| 22万円 | 約17.7万円 | 264万円 | 約213万円 |
| 24万円 | 約19.3万円 | 288万円 | 約231万円 |
| 25万円 | 約20.1万円 | 300万円 | 約241万円 |
| 26万円 | 約20.8万円 | 312万円 | 約250万円 |
| 28万円 | 約22.4万円 | 336万円 | 約268万円 |
| 30万円 | 約23.9万円 | 360万円 | 約287万円 |
| 32万円 | 約25.4万円 | 384万円 | 約305万円 |
| 35万円 | 約27.7万円 | 420万円 | 約332万円 |
| 40万円 | 約31.3万円 | 480万円 | 約376万円 |
手取りは概算です。独身・扶養なし・40歳未満・東京都(協会けんぽ)・賞与なしの前提で、社会保険料と所得税・住民税(令和7年度税制改正後)を機械的に計算しています。扶養家族の有無・お住まいの自治体・賞与の有無・保険料率の改定によって実際の手取りは変わります。
表を見るときのコツは、額面の差と手取りの差が同じではない点に注目することです。額面が上がるほど税率や保険料も段階的に増えるため、額面の増加分がそのまま手取りに反映されるわけではありません。年収400万円の手取り年額は約317万円、年収500万円では約391万円です。年収450万円の約355万円と並べると、額面の差に対して手取りの差がやや小さくなることが読み取れます。転職で年収が上がる見込みがあるときも、増える分を手取りベースで置き換えて考えておくと、家賃や固定費の判断を誤りにくくなります。
想定年収の下限が450万円以上の求人はどれくらいあるか
ここからは当社が実際に取り扱っている求人データで、年収450万円という水準の位置を確認します。集計時点は2026/09/14、対象は全国・全職種の募集中求人12,578件です。
想定年収の下限が450万円以上の求人は4,548件で、全体に占める割合は36.2%です。基準を400万円以上まで下げると7,016件・55.8%、500万円以上まで上げると3,262件・25.9%になります。募集中求人の想定年収下限の中央値は400万円なので、年収450万円は「求人全体の真ん中よりやや上」に位置する水準だと言えます。逆に言えば、下限が450万円以上の求人は全体の一部にとどまり、選択肢を広く取りたい場合は400万円前後のレンジも視野に入ることになります。
次の表は、募集中求人を想定年収の下限の金額帯で区切り、それぞれの件数と割合を示したものです。自分の希望額がどの帯に入るか、その帯の厚みはどれくらいかを確かめてください。
| 想定年収の下限 | 求人件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 300万円未満 | 815件 | 6.5% |
| 300〜349万円 | 2,270件 | 18.0% |
| 350〜399万円 | 2,477件 | 19.7% |
| 400〜449万円 | 2,468件 | 19.6% |
| 450〜499万円 | 1,286件 | 10.2% |
| 500〜599万円 | 1,672件 | 13.3% |
| 600万円以上 | 1,590件 | 12.6% |
当社取扱いの募集中求人のうち想定年収下限の記載がある12,578件が母数。想定年収は経験・スキルに応じた幅の下端であり、必ずその額が提示されるという意味ではありません。
表の読み方として押さえておきたいのは、ここで見ているのが「想定年収の下限」だという点です。求人票の年収は多くの場合レンジで記載され、下限は未経験や経験浅めの応募者に提示されうる金額、上限は経験・スキルが揃った場合の金額を指すことが一般的です。募集中求人の想定年収上限の中央値は600万円で、下限の中央値400万円とは開きがあります。つまり、下限が450万円に届かない求人でも、経験を積むことで450万円を超える設計になっているものは少なくありません。下限だけで求人を絞り込むと、伸びしろのある募集を見落とす可能性があります。
職種グループによって水準はどう違うか
年収の水準は職種によって傾向が分かれます。当社取扱いの募集中求人を職種グループ別に集計すると、営業職の想定年収下限の中央値は400万円、上限の中央値は600万円です。ITエンジニアは下限の中央値が402万円、上限の中央値が700万円。施工管理は下限の中央値が400万円、上限の中央値が700万円。事務・管理部門は下限の中央値が400万円、上限の中央値が550万円となっています。
下限の中央値はどの職種グループも近い水準に並ぶ一方で、上限の中央値には差が出ています。ITエンジニアと施工管理は上限が高めに設定される傾向があり、事務・管理部門は相対的にレンジが狭めです。これは、経験やスキルの積み上げが金額に反映されやすいかどうかの違いと読むことができますが、個社ごとの制度や評価の仕組みまでは求人データからは読み取れません。
次の表は、全体と各職種グループについて、求人件数、想定年収の下限・上限の中央値、職種未経験OKの割合、年間休日120日以上の割合を並べたものです。年収だけでなく、未経験からの入りやすさや休日条件も同じ行で見比べてください。
| 職種 | 求人件数 | 想定年収下限の中央値 | 想定年収上限の中央値 | 未経験OKの割合 | 年間休日120日以上の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 全体(全職種) | 12,578件 | 400万円 | 600万円 | 42.9% | 75.0% |
| 営業職 | 2,695件 | 400万円 | 600万円 | 54.7% | 75.2% |
| 施工管理 | 1,400件 | 400万円 | 700万円 | 39.1% | 64.7% |
| ITエンジニア | 1,712件 | 402万円 | 700万円 | 14.5% | 96.5% |
| 事務・管理部門 | 573件 | 400万円 | 550万円 | 45.4% | 79.4% |
| 販売・サービス | 1,119件 | 343万円 | 480万円 | 72.9% | 26.1% |
| 製造・技術 | 1,195件 | 378万円 | 540万円 | 44.8% | 68.3% |
当社取扱いの募集中求人の集計。各職種グループは職種分類を列挙して固定した範囲で、年間休日の割合は記載のある求人が母数です。
表を見るときは、年収の列と未経験OKの列をセットで読むことをおすすめします。全国・全職種で見ると、職種未経験OKの求人は42.9%を占めますが、未経験OK求人の想定年収下限の中央値は350万円で、全体の中央値400万円より低くなります。未経験から入る場合、初年度の提示額は450万円を下回る可能性が高く、そこから経験を積んで上限側に近づいていく道筋になります。年間休日120日以上の割合は、記載のある求人を母数として全体で75.0%です。年収だけを条件に絞る前に、休日や働き方の条件も同じ表で確認しておくと、比較の軸がぶれにくくなります。
地域によって450万円以上の求人の厚みは変わる
同じ年収450万円でも、どの地域で探すかによって出会える求人の数は変わります。当社取扱いの募集中求人を地域別に見ると、東京は5,996件の募集があり、そのうち想定年収の下限が450万円以上の求人は46.4%を占めます。大阪は847件で30.6%、愛知は829件で29.8%です。
件数そのものの差も大きく、東京の募集数は他地域を大きく上回ります。割合で見ても、東京は450万円以上の求人の比率が高めです。ただし、これは生活コストの違いを考慮していない数字である点に注意が必要です。家賃や通勤費を含めた可処分所得で比べると、額面の差ほどの開きにならないこともあります。地域をまたいで検討するときは、手取り額から住居費を引いた残りで比べてみると判断しやすくなります。
上場企業の平均年間給与とどう比べるか
年収の水準を考えるとき、企業が有価証券報告書で開示している平均年間給与を参照する人もいます。当社データベースのindex対象として平均年間給与を開示している上場企業は1,775社あり、その中央値は691万円、下位側の四分位は587万円、上位側の四分位は804万円です。
次の表は、上場企業の平均年間給与を金額帯で区切り、それぞれの社数と割合を示したものです。自分が関心を持っている企業の開示額が、全体のどのあたりに位置するかを確かめる目安として使ってください。
| 平均年間給与 | 社数 | 割合 |
|---|---|---|
| 400万円未満 | 16社 | 0.9% |
| 400〜499万円 | 129社 | 7.3% |
| 500〜599万円 | 351社 | 19.8% |
| 600〜699万円 | 447社 | 25.2% |
| 700〜799万円 | 383社 | 21.6% |
| 800〜999万円 | 334社 | 18.8% |
| 1,000万円以上 | 115社 | 6.5% |
有価証券報告書で平均年間給与を開示している上場企業1,775社(各社の最新期)が母数。全社員の平均であり、勤続年数の長い社員を含むため、20代・中途入社時の提示額とは水準が異なります。
この表を読むうえで最も重要な注意点があります。有価証券報告書の平均年間給与は、その企業に在籍する全社員の平均です。勤続年数の長い社員や管理職も含まれるため、20代・中途入社時に提示される金額とは水準が異なります。中央値が691万円だからといって、第二新卒として入社した初年度にその金額が提示されるわけではありません。開示額は「その会社で経験を積んだ先にある水準の目安」として読み、入社時の条件は求人票と面接での提示額で確認するのが現実的です。
有価証券報告書の平均年間給与は全社員の平均であり、入社時の提示額を示すものではありません。
数字を読むときに気をつけたいこと
当社取扱いの求人データから言えるのは、あくまで「当社が現在扱っている求人の中での実勢」です。世の中全体の求人相場や、20代全体の年収分布をそのまま表すものではありません。取扱う業界・職種・地域に偏りがあれば、集計値もその影響を受けます。
また、想定年収は「提示されうる範囲」であって、内定時の金額を保証するものではありません。下限が450万円の求人に応募しても、経験やスキルの評価によって条件が変わることはあります。逆に、下限が450万円に届かない求人でも、上限側が高く設定されていれば、数年後の到達点は違ってきます。一時点の数字だけでなく、レンジの広さと上限の位置を合わせて見ておくと、判断の材料が増えます。
求人票で確認しておきたいこと
- 提示された年収に賞与が含まれるか。月給のみで構成されているかによって、毎月の手取り感覚が大きく変わるため
- みなし残業(固定残業代)が年収に含まれるか、何時間分に相当するか。含まれる場合、実際の労働時間に対する単価が下がることがあるため
- 想定年収がレンジで書かれている場合、下限と上限のどちらに近い提示になりそうか。面接で経験年数と照らして確認できるため
- 昇給の仕組みと評価のタイミング。入社時の金額より、その後どう上がるかが長期の手取りを左右するため
- 年間休日の日数と、休日の記載があるかどうか。年収が同水準でも、休日条件で時間あたりの価値が変わるため
- 通勤手当や住宅手当などの各種手当が年収に含まれているか。含まれる場合、課税の扱いによって手取りへの寄与が変わるため
- 勤務地が複数ある場合、配属予定地と地域ごとの給与テーブルの有無。地域によって提示額が変わる企業もあるため
よくある質問
年収450万円は20代として高いほうですか
当社取扱いの募集中求人(集計時点2026/09/14)では、想定年収下限の中央値が400万円なので、450万円は求人全体の真ん中よりやや上に位置します。ただしこれは当社が扱う求人の中での位置であり、20代全体の分布を示すものではありません。同じ職種・地域の求人と比べるほうが実感に近い判断ができます。
手取りを増やすには年収を上げるしかありませんか
額面が同じでも、賞与の割合や手当の設計、加入している健康保険組合の保険料率によって手取りは変わります。また、扶養や各種控除の適用状況でも変動します。求人票の年収だけでなく、内訳と手当の扱いを確認しておくと、手取りベースでの比較がしやすくなります。
未経験の職種に移ると年収は下がりますか
当社取扱いの募集中求人では、職種未経験OKの求人は42.9%を占めますが、その想定年収下限の中央値は350万円で、全体の中央値400万円より低い水準です。未経験からの転職では初年度の提示額が下がる可能性がありますが、上限側のレンジを見ると、経験を積んだ先の到達点は職種によって異なります。短期の金額と数年後の見通しを分けて考えると判断しやすくなります。
上場企業の平均年間給与が高ければ、入社時の年収も高いですか
必ずしも一致しません。有価証券報告書の平均年間給与は全社員の平均で、勤続年数の長い社員を含みます。上場企業の平均年間給与の中央値は691万円ですが、これは第二新卒の入社時提示額を意味しません。入社時の条件は求人票の想定年収と面接での提示で確認するのが確実です。
第二新卒視点でのポイント
年収450万円という数字を検索してたどり着いた方は、まず手取り年額約355万円、額面月給37万円なら手取り月額約29.2万円という現実の金額に置き換えるところから始めてみてください。額面の数字だけで生活設計を組むと、想定よりも使える金額が少なく感じる場面が出てきます。
次に、自分が狙う職種と地域で、下限が450万円以上の求人がどれくらいあるかを把握しておくと、応募先の絞り込みが現実的になります。全国・全職種では36.2%ですが、東京では46.4%、大阪では30.6%、愛知では29.8%と幅があります。
そのうえで、求人票を見るときは想定年収の下限だけでなく上限も合わせて確認しておくと、入社後の見通しが立てやすくなります。下限が希望額に届かなくても、上限が高く設定されている求人は、経験を積む中で条件が変わる余地があります。未経験の職種に挑戦する場合は、初年度の提示額と数年後の到達点を分けて考え、昇給の仕組みを面接で確認しておくことをおすすめします。年収の数字に加えて、年間休日120日以上かどうかといった条件も同じ軸で比べておくと、入社後に「思っていた働き方と違う」と感じる場面を減らせます。
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